(台北 20日 中央社)台湾海峡に浮かぶ離島、金門にある1本のガジュマルの老木が脚光を浴びている。地元の酒造メーカー「金門酒廠」が昨年CMを撮影した際、演出のために色とりどりの布を巻きつけたところ、隠れた人気スポットとなり、連日観光客が訪れるようになったからだ。
木は同地の観光名所、陳景蘭洋楼(洋館)の敷地内にある。同社の翁明志董事(取締役)は、巻きつけられた布について、本来撮影後に撤去する予定だったが、関係者から好評だったためそのままにしたと話す。
だが最近になり、布の固定のために複数のクギが打ちつけられているのが分かり、木への悪影響を危惧する声が上がっている。
地元役場の許可を得られていると話す林務所は、クギが小さいために木への影響はないとの見解を示すものの、同社では今後の対応を検討する方針で、批判が多ければ撤去もあり得るとしている。
(黄慧敏/編集:齊藤啓介)
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