(金門 8日 中央社)長年の使用で古くなった消防用ホース。これまでは産業廃棄物として処分されることが多かったが、金門県消防局では、ペンケースや折り畳み式いすの座面などとして再利用して市民らに配布し、防災意識を高める取り組みが行われている。
再利用のきっかけは、1人の消防隊員の特別な思い。多くの市民の命と財産を守ったホースが廃棄されたのを見て、いたたまれなくなった。それを知った楊粛凱局長が思いついたのが、丈夫な素材を生かした製品への応用だった。
口径1.5インチ(約3.8センチ)のホースはペンケースに、2.5インチ(約6.4センチ)のはいすの座面などにした。それぞれ300個と200脚を製作。楊局長は、本来の任務からは退いたとしながらも、これからも市民のそばにあり続けるとしている。
(黄慧敏/編集:齊藤啓介)
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