(金門 20日 中央社)金門県の離島・列嶼の南山頭で、沿岸地に広がる藻が作る「緑石槽」が見ごろを迎えている。岩場の表面に薄く生えた藻が延々と続く緑色のじゅうたんのように見え、海の青と相まって美しい景色を織り成している。
列嶼の生態を観察している洪清ショウさんによれば、同地の海岸に並ぶ岩は玄武岩で、マグマが冷えて固まってできた火成岩の一種。波の浸食や波に運ばれた細かい石が表面を転がったことで岩場の表面の所々に溝が作られ、藻が成長しやすい環境となるのだという。金門県政府建設処農林科の鐘立偉科長は、この溝に打ち寄せる波が豊富な栄養分を海から岩場に運んでくれると話す。(ショウ=さんずいに章)
暑い季節になると岩場の水分が失われ、これらの藻は消えてしまうため、この景色が楽しめるのは毎年この時期だけだという。
(黄慧敏/編集:楊千慧)
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