(金門中央社)離島・金門の木彫り職人・李錫福さんと同地で活躍する新鋭書道家、陳玉貞さんによる2人展「刀与筆的対話」が同県文化局で開催されている。
木彫り職人の家に生まれた李さんは高校を中退した1980年からこの道を志し、これまでに地元アーティストとの合同展を多数開催するなどして活躍。現在は同県美術学会の副総幹事を務める。師でもある父親の李換生さんは、文化芸術に貢献した70歳以上の地元芸術家に贈られる「金門文化奨」を受賞している。同展では、著名書家の真筆を木に彫りつけた作品やくし、かんざし、幸運をもたらすとされる伝説の動物「貔貅」をモチーフにした新作など70点以上が展示される。
同県書法学会の理事と秘書を兼任する陳さんは、幼少期から書道に親しみ、2010年に同学会に入会。今は主に、後漢に盛んに用いられた書体、八分(はっぷん)を研さんしているほか、陶芸にも手を広げ、自作の陶器に文字を入れる創作スタイルを確立した。陶器の板を使った作品や掛け軸、扇など10点余りを出品する。
文化局での展示は26日まで。それ以降は尚義空港の展示コーナーに移され、来年2月28日まで鑑賞できる。
(黄慧敏/編集:塚越西穂)
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