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かつての最前線、大胆島のカレンダー無料配布 平和への祈り込め
2018/12/07 14:55:12 小型字 中型字 大型字
(金門 7日 中央社)国共内戦の最前線として軍政が敷かれてきた金門県大胆島。かつて兵士として同島に服役した経歴を持つカメラマン、蔡栄豊さんが今年カメラに収めた島の写真で2019年カレンダーが制作された。写真を通じて歴史の傷を癒し、人々の自由と平和を大切にする気持ちを呼び起こしたいとの願いを込めたという。

金門本島の外海約12キロ地点に位置し、中国大陸のアモイから5キロも離れていない同島。「大二胆戦役」(1950年)や「金門砲戦」(1958年)では激しい戦いの舞台となり、「前線の中の前線、離島の中の離島」と呼ばれる。一般人の出入りは制限され、島が同県政府に移管された2014年以降も上陸には申請が必要となっている。県は戦地の旅を観光の目玉にしようと、来年3月に本格的な観光客受け入れを解禁する見通し。

63歳の蔡さんが島で過ごしたのは1978年5月から79年6月まで。今年6月、二度と来ることはないと思っていた同島の土を再び踏んだ。観光客受け入れ準備を進めるため、元兵士に環境整備ボランティアとして島の再訪を呼び掛けた金門県政府の提案に応じてのことだった。環境整備は5月から複数回行われ、蔡さんはその間、島を計5回訪れて写真約6万枚を撮影した。

撮影に当たり、島の神秘的な魅力は変わっていないと感じたものの、昔と今の強烈な対比も目にしたと語る蔡さん。金門島の戒厳令が解除される92年まで、数え切れない台湾の若者が前線中の前線で国土を守るために青春の日々をささげてきた歴史を人々に知ってもらいたいという強い気持ちがあり、カレンダーのほかにも、戦争と平和をテーマにしたドキュメンタリーの制作準備を進めているという。

カレンダーは同県尚義空港のツーリストインフォメーションで今月初旬から無料配布が始まっている。3000部限定で、1人1部まで。

(黄慧敏/編集:塚越西穂)
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